園児とともに10年、地域の幼稚園に食農教育の場を提供/山本幼稚園ジャガイモ収穫体験

 広島市安佐南区の大西克廣さん(72)、弘子さん(73)夫妻は、10年前から同市立山本幼稚園の食農教育活動に協力している。「自分が育てた農作物を食べることで、食について学んでもらうとともに、農業体験を通して子どもたちの体力づくりにつながれば」と思いを込める。

 住宅化が進む同区の山本地区では、田畑が少なくなり、子どもたちが農と関わりを持つ機会が減っていた。当時大西さんの孫が通っていた同園の園長から相談を受けたことがきっかけで、2011年6月から圃場の提供を始めた。現在は同区の山本保育園の食農教育活動にも協力している。

 23日には、同幼稚園の年長園児48人とジャガイモの収穫を行った。地域と園児たちのふれあいの場として、地域住民やJA広島市祇園支店の中村仁美支店長、営農指導員も協力した。各自が掘ったジャガイモは「お弁当チャレンジ」と題し、各家庭で弁当にする。克廣さんは、「お父さんお母さんにおいしく料理してもらって持ってきてね」と呼びかけた。

 植付けや収穫時以外にも園児たちは、年に数回圃場を訪れ、ジャガイモの花の観察や旬の農産物があれば収穫を体験する。「ジャガイモ掘りをした時に歓声をあげ、大きな収穫物を見せてくれる笑顔が忘れられない」と話す弘子さん。「今まで食べられなかったけど、自分たちで収穫したものは食べられたと聞くと、やったかいがあった」とうれしそうに話す。園児たちの笑顔が大西さん夫妻のパワーになっている。

 地域の協力が不可欠な活動に、同JAも協力を続ける。食農教育など、地域の活動にも積極的に関わり、地域と共に歩むJAを目指す。

(広島市)

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