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【福山市】協同組合の理念や心構え学ぶ 新採用職員研修JAや地域農業について学ぶ 幅広い知識習得目指す JA福山市

2025.04.29
県内農業

 JA福山市は4月1日から18日にかけて、2025年度新採用職員28人を対象にした研修を本所で行った。職員としての心構えをはじめ、営農や信用事業などの基礎を学び、JAの行う総合事業について理解を深めた。
 11日に行った管内視察研修では、神石高原町の豊松トマト団地や沼隈町の沼隈ぶどう団地などを訪問。グリーンセンターの職員が、生産から出荷までの工程を分かりやすく説明した。新採用職員らは、熱心にメモを取りながら担当職員の話に耳を傾けていた。
 また、福山市千代田町にあるJA福山市「食と農の交流館」の農産物直売所「FUKUYAMAふくふく市」も訪問。地元農家から届けられた新鮮な農産物がずらりと並ぶ店内を見学し、生産者と消費者をつなぐ産直市としての役割や、地産地消の大切さについて学んだ。
 研修を受けた駅家支店の石田咲愛さん(22)は「産地や直売所を実際に見学することで、より現場を知ることができた。信頼される職員を目指して、幅広い知識を身に付けていきたい」と抱負を語った。占部浩道組合長は「早く業務に慣れ、組合員や地域から信頼される職員になってほしい」と話した。
 JA福山市は、新採用職員の現場理解をさらに深めるため、今後も農業体験実習を継続し、年間を通じて地域農業や特産について学ぶ予定だ。