広島県内農業ニュース
【尾道市】JA尾道市、ジュンテンドー・JA全農ひろしまと売買基本契約締結 地域農業の利便性向上へ新たな連携体制
尾道市農業協同組合(以下、JA尾道市)は19日、株式会社ジュンテンドー(以下、ジュンテンドー)および全国農業協同組合連合会広島県本部(以下、JA全農ひろしま)との三者間で、農業資材等の売買取引に関する基本契約を締結した。
契約締結は、農業資材店舗の集約・再編などを背景に、組合員の利便性を確保する新たな運営体制を構築することが目的。各組織のノウハウ、知識、経験を活用した事業を推進し、地域の活性化、地域住民や農家組合員の利便性、満足度向上を目指す。具体的には、ホームセンター事業を展開するジュンテンドーの店舗を活用し、JAグループが取り扱う肥料や農薬などの営農用資材を販売する。また、販売にあたっては、JA職員による研修や講習会を通じて店舗スタッフの知識向上を図るほか、対応が難しい場合はJA営農指導員が直接対応する体制も整備される。
JA尾道市では、これまで管内の組合員から「土日も資材を購入できるようにしてほしい」「営業時間を延ばしてほしい」といった要望が多く寄せられていた。昨年、JA広島市がジュンテンドーと連携して同様の取り組みを開始した事例を参考に、JA全農ひろしまを通じて協議を重ねてきた。
今回は、7月12日(土)から世羅町のジュンテンドー甲山店、8月23日(土)から因島中庄町のジュンテンドー中庄店での取り扱いを開始する。
ジュンテンドー側は「組合員の来店による新規顧客の獲得や、作物栽培研修会などを通じた社員の知識向上にもつながる」と期待を示している。また、JA尾道市組合員向けにジュンテンドー店舗で使える「いきいきポイント」の常時2倍付与などの特典も導入する。
村上俊二組合長は「本連携は、組合員の皆様からいただいていた『休日対応』『営業時間の延長』『品ぞろえの充実』といった声に応える新たな資材店舗事業モデルの構築を目指すものであり、利便性向上と地域農業の活性化に資する取り組みと確信しています」と語った。