広島県内農業ニュース

【広島市】お好み焼提案会で地域食材をPR

2025.07.08
県内農業

 オタフクソース株式会社は6月17日、18日の2日間、広島市西区の広島市中小企業会館でお好み焼提案会2025を開いた。お好み焼き店を中心とする飲食店関係者など約2200人が来場。広島市やJA広島市などで組織する広島市農業振興協議会も協力し、食材として広島近郊7大葉物野菜のコマツナとミズナを提供し地場産野菜の消費拡大に取り組んだ。
 同提案会は、業務店を対象にお好み焼きなどの鉄板メニューにまつわる最新情報を発信しており、今年で26回目。今回のテーマは「笑顔で結ぶお好み焼の輪」。戦後80年の節目にあわせて、戦後の復興とともに歩んできたお好み焼きを通じて、これからも多くの笑顔と幸せが広がることを願い、10種類の広島県内のご当地お好み焼きや同社の社員が考案したメニューの実演提供が行われた。
 地域食材を活用したメニューを提供するブースでは、同JA管内の生産者の今津壮生さんが栽培したコマツナを使った「広島まみれ!カキコマdeピッツァ」と加納愛さんが栽培したミズナを使った「広島サーモンの彩りエスカベッシュ」が登場した。同社は、約5年前から広島市と協力して広島近郊7大葉物野菜のコマツナと広島湾七大海の幸の1つカキを組み合わせた「カキコマ」レシピを考案し、認知度向上に取り組んでいる。
 広島近郊7大葉物野菜を推進する同市農政課の二川隼人さんは「このイベントを通じ、多くの飲食店に広島市の食材のおいしさを知ってもらうことで消費拡大、生産振興につながれば」と期待を込めた。同社の中国業務用二課の岡本歩実さんは「地元の食材を使って広島を盛り上げていきたい」と話した。