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【JA庄原】広島菜漬商品開発に力 「きざみ藻塩」「きざみ極細」販売 販路拡大狙う

2022.03.29
県内農業

JA庄原は、特産品の広島菜漬の需要拡大に新商品の開発に力を入れる。2020年に発売した「広島菜漬きざみ」に続き、「広島菜漬きざみ藻塩」「広島菜漬きざみ極細」を商品化。スーパーなどへの提案も視野に、販路を拡大し、農業生産の拡大と農家所得の向上につなげる。

 JAは、一層の需要拡大に向け、肉厚で風味豊かな広島菜の外葉を中心に使い、手作業で丁寧に刻んだ「広島菜漬きざみ」のシリーズ商品の開発に注力。関係機関と連携し、荒漬け、中漬けなどの漬け込み方法や調味料を変え、1年以上試作を重ねた。また、食味や価格などの消費動向を調べた。

 「広島菜漬きざみ藻塩」は、従来の並塩を瀬戸内海産の藻塩に変更。口あたりが良く、まろやかな風味が特徴だ。「広島菜漬きざみ極細」は、従来の約半分の5㍉にきざみ、おむすびやお茶漬けの具材として混ぜやすくなるよう、工夫した。1袋100㌘の食べきりサイズで販売。価格は「広島菜漬きざみ藻塩」1袋270円、「広島菜漬きざみ極細」240円。広島市の「とれたて元気市広島店」や東広島市の「とれたて元気市となりの農家店」の他、県内のAコープなどで販売する。

 JAの瀬尾範芳専務は「販路拡大に、消費者ニーズに合った商品の開発は重要。販売を強化し、広島菜の生産拡大と農業者の所得増大につなげたい」と力を込める。