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【JA三次】無人田植え機30㌃を40分で! スマート農機実演会

2022.06.21
県内農業

 JA三次は5月下旬、三次市(みよしし)の農事組合法人神杉農産組合が管理する水田30㌃で、自動運転田植え機を使った田植え作業の実演をした。管内の農業法人、大型農家、営農組合、同市など約50人が参加し、無人で走る田植え機を見学した。作業員が苗補給とリモコンでの遠隔操作のみを行い、水田を登録する工程から田植え完了までを40分で終えた。

 実演した田植え機クボタ「NW8SA」は8条植えで、施肥や除草剤も併せて行うことが可能。初めての年は、作業員が田植え機に乗り、水田を1周りして形を覚えさせることが必要だが、翌年からは最初から無人で走行できる。専用のアタッチメントに交換することで、水稲種子鉄コーティング直播も可能になる。

 神杉農産組合の戸田博敬組合長(45)は、「農業人口が減る中で、無人でしかもスピーディーに作業が進められるので、作業の効率化が図れる」と強調する。

 同組合では昨年、有人のGPS機能や自動操縦が可能な田植え機を導入し、実際に約60㌶の面積で作業を進めている。

 また同日、畦畔でのラジコン式草刈機の実演会も行った。参加した農事組合法人田幸西部の目代章吾代表(65)は「作業の精度も高いので、一つの候補として導入を検討したい」と期待を込めた。