広島県内農業ニュース

【JA呉】お宝とまとPOPでPR

2022.07.05
県内農業

 呉市倉橋町でブランドトマト「お宝とまと」を生産する倉橋町施設野菜生産組合は、広島県や学校法人比治山学園比治山女子中学・高校と連携して新たなファン獲得を目指す。学生は、POP作成やレシピの開発、ビジネスの体験などを通して産地の特産を学習。生産者は、学生と交流することで、消費者のニーズを引き出す機会になり、相乗効果を生んでいる。

 6月中旬、広島市のフレスタ東雲店で家庭科クラブの学生が店内広告(POP)を貼り出した。POPは画用紙で、「宝島くらはし」をイメージ。宝箱の中から真っ赤なトマトが飛び出し、ちりばめた宝石には産地やトマトの特徴を書き、店頭で消費者にPRする。

 2021年11月下旬には、同組合の施設とハウス、同校の中学1年生をリモートでつないで交流。同組合の立花隼人組合長(40)が生産者になったきっかけや年間出荷量など質問に答え、生育方法や特徴について伝えた。22年1月からPOPの使用を予定していたが、コロナ禍によりクラスでの作成が困難となり、家庭科クラブが引継いだ。

 立花組合長は「お宝とまとの特徴をつかんだかわいらしいイラストと消費者の目を引くデザイン。新たなファン獲得の起爆剤となればうれしい」と笑顔で話した。

 今後もファン獲得に注力し、農業体験など消費者のニーズに合わせた新たな取り組みを計画する。