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【JA庄原】野菜 コンビニ商品に 高野町組合 所得・知名度向上へ

2022.08.23
県内農業

 庄原市の高野町野菜組合は、(株)セブン-イレブン・ジャパンにダイコンとトマトを供給した。固定価格で、契約販売による所得向上と、産地表示で知名度の向上を狙う。JA全農ひろしま、JA庄原などを通じて、1日当たりダイコン200~450㌔、トマト300~450㌔の出荷を計画する。

 同社への原材料の供給は2019年から続いているが、ダイコンとトマトを同時期に提供するのは今回が初めてだ。

 11月まで市場出荷するが、例年はダイコンが7月下旬、トマトが8月上旬から、他産地の出荷により、価格が影響を受ける。前年の市場相場などを参考に価格、数量を決めた。価格の固定に加え、多様な規格での供給で単価の底上げも図る。

 商品は「高野だいこんと揚げちりめんのサラダ」(324円)と、「高野町産トマトのサラダ ベビーリーフ添え」(345円)。広島、山口、島根県の約850店舗で、期間限定で販売する。8月下旬からは「徳島県産すだちと高野だいこんの和風サラダ」の販売を予定する。

 新型コロナウイルス禍で試食などの販売促進活動が制約を受けるが、コンビニ商品の開拓で「夢産地たかの」野菜のPRにも期待する。

 青掛英明組合長は「丹精して育てた野菜だ。サラダでおいしさを知ってもらい、産地のファン獲得につなげたい」と話した。