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【JA庄原】米・食味分析鑑定コンクール 都道府県・特別優秀賞 庄原市本郷町 花房豊さん

2023.01.24
県内農業

 庄原市本郷町の花房豊さん(74)は、国内最大規模の米のコンクール「第24回米・食味分析鑑定コンクール国際大会」に出品し、都道府県代表・海外地域代表お米選手権の部で特別優秀賞を受賞した。出品した「あきさかり」は、食味の指標となる食味スコアが89、味度値85.3を記録。昨年12月に開かれた大会には、全国4954点、広島県74点の出品があった。

 40歳から本格的に稲作に携わる花房さん。65歳で会社を退職し、協同組合庄原里山の夢ファームの一員として安全・安心な米作りの研究を続ける。現在は、家族と2.3㌶で「あきさかり」を栽培。同大会には初めて応募した。

 食味向上のため土づくりに力を入れ、JA庄原に土壌診断を依頼する。粉末状にした竹を混ぜた牛ふん堆肥を10㌃当たり約800㌔投入。一部では焼成りん肥をベースとする肥料を使い、代かき前にはケイ酸、加里などを散布する。

 竹粉を混ぜた堆肥で、数年前から食味、収量が向上し、土壌改良の効果を実感。肥料は元肥一発型で10㌃当たり10㌔ほどに抑える。水管理も徹底した。
 
 化学肥料や農薬を慣行栽培の5割以上削減する特別栽培を実践する花房さん。「みんなで熱心に研究した米が評価されうれしい。更に上を目指したい」と話した。