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【JA庄原】高品質トマト生産へ 病害対策などを確認 高野町野菜組合とまと部会

2023.03.14
県内農業

 庄原市の高野町野菜組合とまと部会は2日、同市のJA庄原高野支所で2023年産の栽培研修会を開いた。生産者や県農業技術指導所、JAなどの13人が参加。22年産出荷実績と病害対策を確認し、ブランド化や定植時期などを協議した。

 22年産は前年比8%増の390㌧、販売金額は同20%増の1億2135万円を記録した。定植後の低温、夏場の酷暑などを心配したが、情報共有で管理を徹底。出荷時の目合わせで規格と品質を統一し、市場ニーズに応える出荷で、平均単価を1㌔当たり31円引き上げた。

 研修会で県は、県内の夏秋産地でも確認されたトマト褐色輪紋病の症状と発生条件、対策を説明した。新たに作成した病害虫防除基準で、農薬の分類やローテーション散布などを確認。トマトのブランド化や部会活性化に向けて意見を交換した。

 JA北部営農センターの藤谷春樹さんは「県北部農業技術指導所の支援は非常に心強い。連携を強化し、生産拡大と生産者の所得向上につなげたい」と話した。