広島県内農業ニュース

【JAひろしま】法面・畦畔除草で農家の負担軽減 作業受委託でラジコン式草刈機

2023.09.06
県内農業

JAひろしま三次地域本部は、水田管理で必要不可欠な畔やのり面といった畦畔草刈受委託の取り組みを進めている。中山間地域である三次市では、のり面が広いだけでなく急傾斜が多く、高齢者が草刈機等を使って作業するには大変な重労働であり、転倒事故等のリスクが懸念される。夏場の過酷な条件下での草刈作業を諦めざるをえない農家が増え、耕作放棄地増加の一因となっている。同取り組みは2021年からスタートし、昨年は三次市内(甲奴町を除く)11件の農家から作業委託を受け、合計2㌶の面積で実施した。
 8月上旬、三次市吉舎町ののり面や平地を含めた畦畔約30㌃を専用のラジコン式草刈機で作業を行い、農業者の作業負担軽減や集落機能維持の役割を担った。今年度はこれで5件目。作業実施は同JAが農家から依頼を受け、作業を株式会社JAアグリ三次に委託する。
 利用者からは「また草刈機作業を依頼したい」とリピーターも多い。同地域本部の大田浩之営農経済部長は「人手不足は地域の抱える大きな課題の一つ。少しでも課題解決できるよう関係機関と連携し、支援を進めていきたい」と強調した。