広島県内農業ニュース

【JAひろしま】例年以上の仕上がり/高校産ブドウ返礼品に

2023.09.13
県内農業

 広島県安芸高田市の県立吉田高校アグリビジネス科が栽培するブドウが、今年も同市のふるさと納税の返礼品に選ばれた。2022年に引き続き、主力の「ピオーネ」「シャインマスカット」「クイーンニーナ」の3品種のうち2品種を30箱限定で全国に届ける。今年は厳しい気象条件だったが、摘果や摘粒など生徒の徹底した管理で上質なブドウに仕上がった。運送中のブドウの脱粒や潰れを防ぐためより良い状態で届けようと箱の仕切りを改善した。
 同校の実験場で8月下旬、果樹園芸研究グループの生徒7人が、返礼品用の「ピオーネ」「シャインマスカット」「クイーンニーナ」を収穫・箱詰めした。生徒らは1房500㌘以上のブドウの色づきや傷、粒の大きさなどをじっくり見極めた。箱にはブドウの栽培経過を写真付きでまとめた手作りのパンフレットと一緒に、意見や要望を聞くためのアンケートを同包し、今後のブドウ栽培に活かす。前田奈緒里農場長は「例年以上の糖度。一番おいしい状態で、届けられる」と話した。
 3年生の中川育さん(18)は「食べる人が笑顔になるよう愛情込めて育てた。吉田高校のブドウを全国に知ってもらいたい」と話した。