広島県内農業ニュース

【ひろしま・呉】広島レモンの周年供給を低温貯蔵レモン袋詰め

2024.02.15
県内農業

JAひろしま呉地域本部のくれ選果場で広島レモンの周年供給を目指して取り組んでいる「低温貯蔵レモン」の階級仕分け、袋詰め作業がピークを迎えている。
 貯蔵力が最も高い1月に収穫したレモンに限定し商品化。管内で生産された果実を作業員が果実の状態・傷の有無を検品し手作業で一果ずつ階級を仕分け、レモン専用の鮮度保持袋で密封し低温貯蔵庫で管理する。
 果皮が傷つきやすいレモンの作業は、収穫から選別・出荷まで「卵を扱う感覚で丁寧に」とJAで指導を徹底。出荷農家は採収した果実をコンテナに移す際や家庭選別の際に、できるだけ果実に衝撃が加わらないよう取り扱いには細心の注意を払う。
 同選果場の今田隆司柑橘事務所長は「今年は寒波の襲来もなく、非常に質の高いレモンに仕上がっている。この状態のまま消費者に届けられるよう管理を徹底する。収益性の高い商品と位置付け推進してきた「低温貯蔵レモン」を生産者と協力し、数量の拡大と農業者の所得増大に繋げたい」と意気込む。
 「低温貯蔵レモン」は選果場の低温貯蔵庫で管理し、露地栽培レモンの流通が少なくなる5月中旬以降に流通させる予定。関西の市場へ約10㌧の出荷を見込む。