広島県内農業ニュース

「沼隈ぶどう」農家が流通研修/沼隈町果樹園芸組合

2018.03.07
県内農業

南部・沼隈ぶどう農家が流通研修 JA福山市管内で「沼隈ぶどう」を栽培する生産者組織の沼隈町果樹園芸組合は1日、広島市中央卸売市場で流通研修を行った。流通体系や商品形態の多様化を受け、今後のブドウ販売をいかに強化すべきかをテーマに可能性を探った。

 広印広島青果加工事業部の藤井禎洋部長が流通業界や販売店の変遷、最新の消費者ニーズについてレクチャーした。

 同青果パッケージセンター「サンフルーべ」も視察。消費者を引きつけるためのパッケージや商品加工についてもアドバイスを受けていた。研修を企画したJA広島果実連の原田幸彦技師は「農家が販売を意識して栽培に取り組むことは産地ブランドを強化するうえで重要だ。生産と販売両側から産地を振興したい」と話す。

 同組合は現在、生産販売の強化と同時に若手農家の新規就農も積極的に支援しており、ここ数年で84戸の組合員の内20~40才代の若手農家が23名(後継者候補を含む)に倍増している。県果樹産業のけん引役としての役割が期待されている。
(南部)