広島県内農業ニュース

【広島市】土に触れて農と食を学ぶ JA広島市温品支店「子ども農業教室」

2025.08.26
県内農業

 JA広島市温品支店は7月22日、「第14回JAの子ども農業教室」を開催。夏休み期間中の地域の子どもたちと保護者、14組25人が参加し、農産物の収穫体験や旬の野菜を使った料理にも挑戦した。この教室は、次世代を担う子どもたちに農業への理解を深めてもらい、地産地消に通じる地域農業の普及を目的に、地元農家や同JAレディースクラブ温品中山支部の協力を得て食農教育として取り組んでいる。
 当日は、同JA組合員サポート部の小田祐司地域総合サポーターよりエダマメの特徴などの講義を受けた後、地元農家の川野勝之さん(79)、純子さん(73)夫妻の圃場でエダマメとトウモロコシを収穫し、同支店に持ち帰って調整作業を体験。川野さん夫妻は「実際に土に触れて農業について学んでほしい。地域の子どもたちとのふれあいも大切。元気なうちは続けていきたい」と意欲的に話した。
 昼食時には、同JAレディースクラブ会員が、採れたてのエダマメとトウモロコシを茹でて、子どもたちがレディースクラブ会員に教わりながらエダマメおにぎりをつくり、旬の醍醐味を味わった。
 この他、プランター栽培講座もあり、参加者らは、はつか大根とブロッコリースプラウトの種まきに挑戦。ポットに野菜の土を入れ、丁寧に種を蒔いた。それぞれ家に持ち帰り、水やりをし、生長過程を観察する予定。参加者らは教室終了後、収穫したエダマメやトウモロコシを袋いっぱいに持ち帰った。
 参加者の1人の三好美海さん(9)は「野菜は苦手だけど、今日のエダマメはいつものと味がちがった。自分で育てる、はつか大根を食べるのが楽しみ」と笑顔で話した。
 同支店では子ども農業教室の体験をテーマにした絵を描いて支店に持参してもらい、8月20日から9月10日までの間、支店内に展示、11月に行う東区農業祭でも展示を予定している。同支店の森田徳之支店長は「今日の農業教室をきっかけに土を触ること、野菜を育てることに興味を持ち、農に親しんでもらいたい。未来を担う子どもたちのためこれからも積極的に協力し続けたい」と話した。