広島県内農業ニュース
【福山市】ライフサポーターへ旬の営農情報を発信し組合員へ寄り添う支援体制を強化
2025.12.02
県内農業
JA福山市は、組合員や利用者と日常的に接するライフサポーター(LS)に向けて、営農講座を定期的に行っている。11月19日には、LSやLSを指導するトレーナーら89人が出席する「LS研修」でミニ講座を実施し、冬野菜の貯蔵方法やおいしい野菜の見分け方などを解説。年末に向けて訪問活動が増える時期にLSへ旬の営農情報を発信することで、JAらしさを生かした提案活動につなげる。
講座では、営農指導員である同JA営農経済部組合員課の高橋康一係長が講師を務め、自身が育てた野菜や同JAの農産物直売所「FUKUYAMAふくふく市」に並ぶ旬の農産物を用いて、家庭でも応用できる知識を紹介。ダイコンやニンジン、サトイモなどの根菜類は、葉を落として土中に埋めると地中の温度と湿度が一定に保たれて保存ができること、ハクサイは外葉を束ねて上部を縛ることで凍害の被害を防ぎ、長期保存につながることなどを説明した。また、形の違うニンジンを用意して「固い畑で育ったものは先が尖るため、やわらかい畑で育った丸みを帯びたもののほうが、甘みが増しておいしい」と紹介し、参加者の理解を深めた。
さらに、令和8年産の水稲の肥料・農薬の早期予約や、米の集荷に向けた声掛けの協力も呼びかけた。高橋係長は「今後もLSとの連携を一層強化し、さまざまな場面を活用して営農情報を発信することで、組合員に寄り添う支援体制の強化を進めたい」と意気込んだ。


