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【ひろしま】農業・農産物価格理解促進へ 日帰り農業体験を企画 広島市などから24人参加 JAひろしま青壮年連盟芸南地区本部

2025.12.09
県内農業


JAひろしま青壮年連盟芸南地区本部は11月30日、東広島市安芸津町で日帰り農業体験企画「グリーンツーリズム2025」を開いた。特産「○赤馬鈴薯(バレイショ)」、ミニハクサイなどを収穫。農業や農産物の適正価格、地域への理解を深めた。
 同企画は、農や食に触れることで、農業や食べ物への関心を高めることや就農へのきっかけづくりにつなげようと2018年に始めた。JAのホームページや盟友の声掛け、交流サイト(SNS)などで募集。広島市や呉市、東広島市などから農業に興味がある人や就農を検討する人ら24人が参加した。
 参加者は、部員の畑約10㌃で「○赤馬鈴薯」を手作業で掘り出し、200㌔を収穫した。今年から試験的に栽培するミニハクサイなどの野菜も収穫。昼食には、特産ジャガイモを使ったふかしイモ、コロッケ、ポテトサラダなどを楽しみ、盟友と親睦を深めた。
 参加者の松岡亮平さん(40)は「畑で土に触れ、農業の現状や食べ物のことを考えるきっかけになった。食の大切さや地域の魅力などを伝えていきたい」と話した。参加者にはアンケートを取り、今後に生かす。
 山中斉昭委員長は「体験を通して、農業の魅力と異常気象やコスト増加などの実態も知ってもらえる。関係人口を増やしながら、地域を盛り上げていきたい」と話す。