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【ひろしま】耕作放棄地の解消へ トウガラシを有効活用 オリジナル魔除け飾り地域の活性化を目指す 県立庄原実業環境工学科

2026.01.20
県内農業


 県立庄原実業高校の環境工学科は、トウガラシ栽培で耕作放棄地の解消や地域活性化を目指す。庄原市で激辛トウガラシなどの生産・加工を手掛ける吉岡香辛料研究所などと連携。調味料のほか、新たに魔除け飾りなどの材料としての活用に乗り出した。
 同科は、農業・農村の基盤整備や里山の生態系保存などに精通する人材の育成に取り組む。農地や環境の保全に向け、比較的鳥獣被害が少なく、栽培に手がかからないトウガラシに着目。2023年から、校内の一角で複数の品種を試験栽培し、調味料をイベントなどで販売する。
 25年は、「キャロライナ・リーバー」や「セブンポット」、「ドラゴンズ・ブレス」など4品種、80株を栽培した。同研究所の吉岡紘代表が協力し、5月に定植して10月に約6㌔を収穫。有効活用には、2年生の桑原大和さん(17)、浅井春樹さん(17)、大鳥悠愛さん(16)が取り組む。
 生徒は、乾燥したトウガラシが主役の魔除け飾りのデザイン案を作成した。3本のしめ縄にトウガラシを編み込んだ円状と、しめ縄にトウガラシをねじ込んだ棒状を選定。荷姿やバランスなどを確認しながら、一つ一つ手作業で仕上げ、廿日市市宮島町の大聖院に15個を届けた。
 吉岡さんは「奇抜な発想でセンスを感じる。経営の視点を取り入れ、活性化に向けて研究を続けてほしい」と期待する。生徒は、新たな魔除けの製作も視野に、トウガラシの活用に向けて研究を続ける。大鳥さんは「栽培に手がかからないのが魅力の一つ。トウガラシで地域農業に貢献したい」と話した。