広島県内農業ニュース
【ひろしま・広島中央】酒米生産の伝統を守る 東広島市 保田礼生さん
2026.02.25
県内農業
東広島市高屋町造賀の保田礼生さん(50)は、地元特産の酒造好適米の生産に力を入れている。栽培が難しいとされる酒米だが、先輩農家やJA営農指導員の助言をもらいながら丁寧な管理を心掛けることで高品質・収量増を目指す。
保田さんの父・哲雄さんは地元生産者とともに1989年、現在の東広島市酒米栽培推進協議会の前身である「造賀酒米研究会」を立ち上げ、酒造会社と連携しながら造賀の酒米生産に尽力していた。父が亡くなり、礼生さんは25歳で農業を継いだ。母や周囲の人の力を借りながら兼業で酒米と主食用米の栽培を始めた。
5年前から専業となり、酒米の「山田錦」1.2㌶と主食用米の「コシヒカリ」50㌃を栽培する。JAや同協議会の栽培講習会に積極的に参加し、情報収集して技術の向上に励む。
機械修理の仕事の経験を活かし、米袋を持ち上げて運ぶ「玄米キャッチャー」や苗箱を滑らせて運ぶコンベアなどを自作。省力化を図るとともに、安全に作業できる工夫をする。
父の想いを受け継ぎ、無我夢中で農業に取り組んできたが、専業になって全てを自分で担うようになり、育てる楽しみを深く感じるようになったという。これからの目標は規模拡大。保田さんは「酒米の産地を守るためにも農業を続け、造賀の地域活性化にもつなげたい」と展望する。


