広島県内農業ニュース

完熟の貯蔵レモンでサイダーを

2020.06.09
県内農業

5月下旬に出荷が始まった貯蔵物の「広島レモン」を使ったドリンク「生搾り完熟広島レモンサイダー」がお目見えした。広島市西区のJR西広島駅構内にあるたこ焼き店「松SHOW」が、JA広島果実連とのコラボ商品として発売。2019年産果実として最後に出荷される貯蔵レモンを原料に使い企画した。
 新型コロナウィルス感染拡大防止対策による政府の自粛要請が明け、通常営業を再開した記念に2日に発売した。
 貯蔵レモンは旬の時期に鮮度保持フィルムで個包装し長期間貯蔵して夏場に出荷するため、熟度が増してコクのある果汁と苦みが少ない果皮が楽しめる。その果実半個分の果汁を搾って強炭酸水に入れ、輪切りレモンと共に果皮をすりおろして風味を加えた。注文を受けてから果汁を搾り、提供前に果皮をすりおろすため、店内には爽やかなレモンの香りが広がり話題になっている。
 同店の松村雄二店主は「防腐剤、ワックス不使用の『広島レモン』ならではのドリンクだ。安全安心で栄養価の高い『広島レモン』と共にコロナ禍を乗り越えたい」と意気込む。7月上旬頃まで1杯380円で販売される。
 同店はさまざまな旬の果物を使った「フルーツたこ焼き」を販売するなど、同果実連とのコラボ商品を多く考案している。