広島県内農業ニュース
【ひろしま】食と農めぐる課題解決へ 農高生が研究発表 県立西条農業高校
2026.03.03
県内農業
県立西条農業高校は2月13日、「スーパーサイエンスハイスクール研究成果発表会」を開き、3年生約200人が2年間の課題研究の成果を手書きのポスターで披露した。次年度課題を引き継ぐ下級生に向けて、地域資源の有効活用や農畜産物の生産技術向上など72個のテーマを報告。生徒が次世代の食と農を担う意識を強め、研究を通じた社会への貢献意欲を高めることが目的だ。
1月に開かれた第9回和牛甲子園の総合評価部門で最優秀賞を受賞した畜産科の班は赤ぬかペレットを用いた短期肥育について発表した。独立行政法人酒類総合研究所と連携したアミノ酸量の分析を説明。官能評価で、地元資源を給餌した牛肉の旨味と甘味が増したことを報告した。川野愛さん(18)は、「自分たちの研究で広島和牛を盛り上げたい」と話した。
園芸科の班は、食鳥の加工で生じるフェザーミールや酒粕を肥料として活用し、イチゴの高糖度化や肥大化を目指す研究を発表した。「かおり野」や「やよいひめ」などの品種による対照実験で、肥料中のアミノ酸、タンパク質、窒素などが果実の質向上に有効であると報告した。
ASTRA FOOD PLAN(株)代表取締役社長の加納千裕さんが、食品を高温で乾燥させる過熱蒸煎機の開発や、未利用資源に着目した新規事業の運営について記念講演した。
広島大学大学院統合生命科学研究科の江坂宗春名誉教授は、「発表に至るまで多くの苦労があったと思う。上手くいかないときも好機ととらえ、前向きに研究を続けてほしい」と講評した。


